腰部脊柱管狭窄症 とは

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腰部脊柱管狭窄症について、話していきます。

目次

概要 

腰部脊柱管狭窄症とは、腰椎内部の神経の通路である脊柱管が狭くなり、

神経組織が圧迫されて症状が出現する病気です。

 

脊柱管を取り囲む椎体や椎弓の変性や靭帯(じんたい)の肥厚、

椎間板の変性による膨隆、突出などで、

脊柱管を構成する組織の変形により脊柱管が狭くなったために、

神経の通路が狭くなってしまった状態です。

 

この神経の通り道が狭くなっている事で、

神経が圧迫され、症状として腰痛や下肢のしびれ、下肢のだるさなどの

さまざまな不具合が起こります。

 

医学的には異なるさまざまな病態を含む疾患群ですが、

加齢変化が主な原因であるとは言われています。

 

高齢の方に多くみられますが、

若いときに重労働や重いものを持つ職業で無理をしたり、

若いときに腰を痛めたことがある人、長時間運転する人などに多くみられています

 

まとめると

背中に通っている脊髄の通り道が狭くなる事で、神経に影響を与えて、

痛みやしびれを生じさせてしまうという事です。

この原因は、解明されておらず、誰もわかりません。

しかし、

筋力や関節が弱くなることで影響を与えているのは、

事実でしょう。

 

症状

腰痛や腰の周りが重くなったり、違和感、はり感がある、

など、足にしびれや痛みがでてきます。

 

一番特徴的な症状として、

 

「間欠性跛行」(かんけつせいはこう)

 

と言われるものがあります。

 

間欠性跛行とは、歩き始めはとくに問題なく歩けるのですが、

しばらく歩くと脚が痛くなったり、しびれたり、こわばったりして、

歩くことができなくなる状態を指します。

 

これは、立ち止まったり、少し休むとまた、すぐに歩けるようになる特徴があります。

 

症状としては

 

  • 下肢のしびれや痛み
  • 足先が持ち上がらない
  • 階段でつまずく
  • スリッパが脱げやすい

 

など足に力が入りにくかったりすることもあります。

 

症状が進行するに従って、痛みやしびれが強くなる傾向があります。

連続歩行距離や時間が短くなってしまう場合もあります。

 

重症の場合は50mも歩かないうちに症状が強くなって歩けなくなったり、

5分程度立つことも難しい事もあります。

 

さらに、徐々に下腿の筋肉が萎縮し、永続的な歩行障害が起きることも考えられます。

 

 

男性では間欠性跛行と同時に疼痛を伴う陰茎勃起(間欠性勃起)を認めることもあります。

 

さらに症状が悪化すると、

歩行時に尿意を催すなどの排尿障害や便秘、会陰部(えいんぶ)に灼熱感(しゃくねつかん)

 

などの異常が起こってきます。

 

このような状態の場合は、さすがに手術の判断も考慮してもよいかと思います。

 

まとめると
  • 排尿や排泄のコントロールが難しくなった場合、手術を考慮する
  • 「間欠性跛行」という、歩行途中に痛みやしびれで歩きづらくなる症状がある
  • 下肢を持ち上げづらくなる傾向がある

 

診断

一般的にはX線検査(レントゲン)やCT検査・MRI検査を行い、

これら画像を見て脊柱管に狭窄が起こっているか確認します。

 

通常、X線検査(レントゲン)検査を行った後、もっと詳細な情報が必要な場合、

骨以外の状態を見るために、CT検査やMRI検査を行います。

 

又、場合によっては、造影剤を使用することもあります。

 

しかし、狭窄が起こっていても必ずしも症状が出るわけでありません。

 

また、

脊柱管狭窄症の症状の特徴でもある

「間欠跛行(かんけつはこう)」の症状が出たり、

「閉塞性動脈硬化症」など、

他の病気が原因では無い事もあわせて判断されます。

 

画像検査ではX線・MRI・CT検査などが行われますが、

責任病巣の診断には神経根ブロックや筋電図などの補助的検査が必要な場合があります。

 

まとめると
  • X線やMRIなどの結果は必ずしも、身体症状と一致はしない
  • いろんな症状が複合している可能性もあるので、一つ、一つ原因を取り除いていく努力が必要

 

治療

間欠性跛行がある場合は、身体状態に合わせた治療プログラムを進めていくのが一番です。

安静時に両脚のしびれや麻痺がある場合は、

症状の改善に時間がかかると認識しておいてよいでしょう。

 

脊柱管狭窄症の手術が検討されるケースは、

 

  • 排尿・排泄障害がある
  • 保存療法をしばらく続けてみても「歩ける距離が短い」

 

など、保存療法で効果が得られなかった場合と考えてよいです。

 

排泄障害があるときなど症状が重い場合は、手術が検討されますが、

なによりも保存療法を中心に治療を進めるのがよいでしょう。

 

一般的には、神経を圧迫するような動作や姿勢を避けることが必要と言われています。

 

しかし、

 

大切な事は、

症状が出る前に休憩をとったり、杖や手押し車を使うなど、

日常生活を少し工夫することで症状をかなり軽減させることができます。

 

投薬では、一般的な消炎鎮痛薬のほかに神経の血流を促進する血流改善薬が使われやすいです。

また、

痛みが強い場合は神経ブロック(硬膜外ブロック・神経根ブロック)も行われる事もあります。

 

神経ブロックh数回行うことで痛みが軽減することもあります。

 

しかし、

このような治療を行っても症状が改善しない場合は、手術を考えてもよいでしょう。

 

手術療法の基本は、狭くなっている脊柱管の部分を広くして神経の圧迫を取り除くことです。

方法には「開窓術」「椎弓切除術」「脊柱管拡大術」などがあり、

神経の圧迫の部位や範囲により選択されます。

 

椎体同士の動きが大きかったり、腰痛が強い場合などは脊椎固定術を併用する場合もあります。

 

なんにせよ。

 

沢山の治療方法や治療の考え方があるので、

すべてに合わせる必要があるわけではなく、

 

自分自身で、適している、または、納得できる治療方法・治療スタイルを

 

見つけるのがよいでしょう。

 

今日も、少しでも参考になれば、うれしいなぁ。

 

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